【歯科医が考察】刃牙界で最も歯科治療を受けているジャックハンマーが治療しに来たら！？

みなさんこんにちは！刃牙道を久しぶりに読んでみたらなんと、あのジャックハンマーがチタンの歯に変えたって！？

 

 

おいおい！

全くもってどんな歯医者が治療してるんだい！？

というツッコミは置いといて、

このオールチタン、どうなっているのか？

そもそもなんでこんなふうになったのか？

ジャックハンマーがうちに来たのをマジメに想定してみました。

 

ジャックハンマーがうちに来た！

はいぼの歯科医院にとてつもなく巨大な男が入ってきた。

 

 

受付「こんにちはーっ、、」（とてつもなくでかい、待合室の椅子に座れるの？）

多分座れない( ；∀；)

201kgなんて椅子が壊れそう、

とにかく問診票を書いてもらう。

 

ジャック「問診票書き終わりマシタ」

受付「ありがとうございます。座ってお待ちください。」

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・

・

はいぼは問診票に目を通す

ん？カナダから来てるの？職業ファイターって何？

歯が痛い、出血する、顎が痛い、強く噛みたい、20代。

全部気になるか、なるほど。

歯科に通院したのも覚えていない、と薬はー

？？ステロイド？？

なんか病気あるのかな？でもチェックついてないな

歯磨きはしている。喫煙しない、自費を含む良い治療を希望と

要望がつい良い歯、早く治療してほしい。

 

この問診票では全体的にうまく噛めない、若い、歯科治療の履歴を覚えていない。

このことから考えて歯並びが悪く歯肉炎が強そうなことが予想される。

 

はいぼ「ジャックさん、診療室へどうぞ、」

ジャック「ハイ」

ここから問診が始まる。

本当にこんな人が来たらビビって話なんてまともにできません( ；∀；)

 

問診　

はいぼ「ジャックさんこんにちは、今回は歯が痛いのとうまく噛めないとのことでよろしいですか？」

ジャック「ハイ、今のままではカムコトガデキマセン。」

はいぼ「そうですか、それはお辛いですよね。」

 

はいぼ「今回カナダから日本に来られたのは仕事か何かですか？」

 

ジャック「地上最強の男になるためにキタ！」

はいぼ「ん？最強の男になるためですか？仕事ではなく？」

ジャック「ソウダ！そのためにももう一度強く噛めるようにシテクレ！」

はいぼ「わかりました。（これ以上突っ込んだらやばいやつだ、とりあえず口の中をみよう）それではまずお口の中を拝見しますね」

 

ここで問題があります。

お口の中を見るときに治療用の椅子＝ユニットを倒すのですがジャックのような高体重の人は倒すことができるのか？

はいぼの歯科医院には流石にこれほどの高体重の人がきた事はありません。

 

歯科治療用椅子　→ ユニットの悲鳴

はいぼは歯科治療用椅子いわゆるユニットを倒そうと試みる、が

本当に2m43cmで201kgもある人間がユニットに座ったら壊れる！

正確に言うとユニットに座るだけなら大丈夫でしょう。

ユニットを倒したら壊れるでしょう。

今まで体重の重い患者さんが座ったとき、（特に１２０kg以上ありそうな場合）椅子を倒そうとすると倒れはするが、

起こそうとするときユニットに異音が起こる場合がある。

本当に壊れそうでやだ、

 

今回ユニットに体重制限があるのか調べてみた。

歯科界で有名なモリタのユニットではなんと

「体重１３５kg以上の患者への使用禁止」とあった。

これではとてもジャックに使用する事はできない。

治療を行う際横にする事はできないので椅子に座ったまま正面から見るような形で対応せざるを得ないでしょう。

このような形で、

ただ治療はめちゃくちゃやりにくくなります。

そして、高身長すぎてイラストは座ってますが私が立たないと口の中を見ることは無理でしょう。

とにかく口の中を視なければ始まらない

 

それにしても使用制限以上の体重の人が来たらどうするのだろう？

ベットでみるのか？

外国製のユニットは許容範囲が大きそうだが、

 

ジャックの口腔内

実際にジャックの口の中が精密に描写されていないが、

どこらへんの歯が抜け落ちたのか、

また治療後の話からするに多分全部歯がない！

⬆️奥歯も含めて全て折損、と治療後に話しています。

ゆえに残っていても残根（歯の根っこだけ残ってる）の状態でしょう。

 

一般的な保険治療では総義歯ですね。

もしこのジャックの年齢でほぼ総義歯の人が来たら一般的に若年性歯周病くらいしか原因が考えられません。

もしくは交通事故で歯を失ったか、

しかし交通事故で上下全ての歯がなくなることはあり得ないのではないか？

 

おそらく口の中はこんな状態でしょう⬇️

ただし、この模型のように歯茎の形が保たれているとは考えにくいです。

インプラントを物理的にぶち抜かれているので骨がほぼ無いと思われます。

この画像のように歯を支える骨がほぼ全部吹き飛んでいる可能性がかなり高いです。

 

吹き飛んだ時の場面がこちら

インプラントが根本から取れています。

このようにインプラントが取れる場合は一般的にインプラントが歯周病になった時です。

インプラントが歯周病になると骨と結合弱くなり揺れて抜けます。。。

その場合は上記ジャックのインプラントのようにボルトの形が見え、ねじ入ってたんだな、と

 

しかしインプラントと骨が結合している場合抜くのは困難。

特にインプラントのみを骨から取り除くのは不可能です。

つまり、実際にインプラントが骨と結合しているとインプラントだけが抜けることはなく、骨ごと取れてきます。

また骨と歯肉が綺麗に外れることもなく、とてつもない出血、痛みを伴い上記のような画像で入れることは奇跡でしょう。

もしくは本当に歯周病でうまくスルスル抜けたのかもしれません。ただがっちり噛めているのでその可能性は低いですが、

どちらにせよ、本当に骨がないことは想像しやすいです。

 

ではこれらを踏まえて

インプラントが無理やり引きちぎられて１ヶ月以内の受診を想定して、お口の中を見てみたら

今まで見たこともない歯肉の形をしている。

大きな事故にでもあったのか？

歯茎は全部ボコボコ、葉の根っこが少し見えるくらい。

どうしてこのような状態になったのか？聞きます。

 

はいぼ「全体的に歯がなくなっているのですがいつからですか？今入れ歯とかは使っていますか？」

ジャック「最近服を噛んだら抜けた！入れ歯とかは使ってない。」

はいぼ「えー、服を噛んだとはどう言うことですか？」

ジャック「戦いに勝つために噛ンダノダ！」

はいぼ「。。。わかりました。それではレントゲンで歯と骨の状態を確認させてください。」

 

ジャックほどの高身長でも歯医者のレントゲンは取れる機械は多い。

下記のようなレントゲンであれば高さが調整しやすいのでジャックに座ってもらい取れるでしょう、

ただし座って撮るタイプは厳しい。

 

椅子の高さが決まっているのでジャックの頭は突き抜けてしまうでしょう。

ちなみにうちの病院はこのタイプなので取れないかも、、、

 

無事にレントゲンが取れたと仮定したら

 

おそらくレントゲンはボコボコ。先ほど見た

この歯がない右の方とほぼ同じ画像であろう。

この状態からがっちり噛めるようにする。

治療方法は二択しかない

入れ歯orインプラントだ。

 

治療方針

ジャックの歯は上下とも歯は無く、骨もない。

正直インプラントは相当厳しい。

が、入れ歯ではジャックの希望する強く噛む事はできない

一般的に噛む力は歯が全部ある人を１００％とすると部分入れ歯で３０〜４０％、総入れ歯では１０〜２０％程度となる。

インプラントは天然の歯と同様の力を発揮すると言われているためジャックの希望としてはインプラント一択でしょう。

 

はいぼ「今の状態ですと残っている根っこを抜いて入れ歯を作るか、かなり厳しいですが部分的にインプラントを入れて、、、」

ジャック「強く噛めるようにシロ！」

はいぼ「強く噛めるようにするのは困難というか、入れ歯を部分的に、、、」

ジャック「ハヤクシロ！」

はいぼ「。。。」

 

相談の結果インプラントを全額的に行うことになりました。

 

治療計画

インプラントを行う上で治療は自費になります。

どのみち保険証持ってなさそうですが

全額的に歯がない場合にがっちり噛めて有名な治療があります。

 

 

オールオン４よりも強く噛めるようにするには

できる限り一本の歯に対して一本のインプラントを埋入することが必要でしょう。

そのためなんとか頑張って上下左右２８本分インプラントを入れる予定。

 

ただしインプラントは骨がないとできません。

骨がない人にインプラントを行うためには骨造成（骨を作る）を行わないといけません。

 

かなり骨がガタガタな状態、骨造成はどこまでできるのか、

骨造成を行う場合限界はあります。

 

骨造成【GBR】

インプラントを行う際に骨がないとインプラント体であるボルトを埋め込むことができません。

ボルトを埋め込めるだけの骨の量を確保する必要があります。

その処置のことを一般的にGBRと呼びます。

ではこのGBRはどんな骨が無いところにも骨を作ることができるのか！？

答えは「NO」

最大に骨を足すことができる範囲は

現在ある骨から10mmが限界とされています。

 

ジャックの希望している歯はできる限り強く噛めること

強く噛むために、より強く噛むためにはインプラントのボルトはより太く、長くある必要があります。

 

治療期間

 

ジャックはなるべく早くトレーニングを開始したいはず。

治療期間をなるべく早く終わりにするとして骨造成とインプラント埋入を同時に行う手法を使います。

その場合最短で３〜６ヶ月。

一般的に上の歯が６ヶ月、下の歯が３ヶ月となっています。

そこから上部構造を作成、トータルで７〜８ヶ月見れば治療は終わるでしょう。

範馬の血というブーストをかければもっと短くなるのかな？

 

治療金額

インプラントの相場は一本３０〜４０万円、被せ物の金額も込みが多いです。

ただし骨造成は別料金。ほぼ全額に処置を施すためブロック分けして請求を出す病院が多いのではないでしょうか

ブロック分けでは右上、上の前歯、左上、左下、下の前歯、右下といった６ブロック。

広範囲の骨造成の場合１ブロックあたり30万は必要でしょう。

１歯単位で10万などかかる場合もありますが、

 

インプラント埋め込みから被せ物の費用　２８本×３０万円＝８４０万円

骨造成　６ブロック×３０万円＝１８０万円

トータル　１０２０万円×１０％＝１１２２万円

 

ただしかなり割安に計算しています。のでスーパードクターになればこの倍〜３倍とってもおかしくないでしょう。

 

被せ物がチタン

ジャックはチタンを上部構造に選びました。

おそらく自分から選んだのでしょう。

歯科医から被せ物は全部チタンにしますね！

なんていう訳ない。

白いジルコニアやセラミックを進めるはず。

そして疑問であったジャックの言葉

「オ陰デ総チタンニ替エラレマシタ」

これはチタンにされちゃいました。ではなくチタンにすることができてはっぴいー！

のニュアンスで間違いないでしょう。

つまり

ジャックの中では今までよりもより強く噛むことができると考えている訳です。

が、

本当にそうでしょうか？

確かにチタンはめちゃ強度が高い。

現在歯科でも保険適応され奥歯でチタンを使うこともできます。

軽くて頑丈、アレルギーが起こりにくい

良いことだらけのように見えます。

が、

丈夫にしなければならないのはそれを支えている

骨

次に本部戦でやったインプラントぶっこ抜きをやったらもう二度と骨造成はできないでしょう。

いくら骨造成を行なって骨を作ったとしても天然の元々あった骨と比べると非常に脆いです。

限界を超えて綺麗にインプラントが入っているのに

顎の骨はもう悲鳴をあげています。

インプラントを骨造成して入れた方はくれぐれもメンテナンスを欠かさないでください。

 

インプラント治療が終わったその後

インプラント治療が終わると一般的にメンテナンスに入ります。

人によって変わりますが3ヶ月に一度確認することが多いでしょう。

またジャックのように広範囲にインプラントを装着している方は寝るときにマウスピースをつける方もいるでしょう。

なぜか、

インプラントは縦に対する力には強いが横に対する力に弱いと言われています。

つまり

歯軋りをするような人はインプラントの寿命を縮めることになります。

インプラントは天然の歯のように噛むこともできるし違和感もほぼありません。

しかし、天然の歯には及びません。

天然が最強。ジャックは薬物中毒でドーピングしまくり、改造しまくりですが、、、

そんな彼はトレーニングは怠りません。

インプラント治療後

顎を鍛えまくりました。

輪郭が変わるほど噛みまくりました

 

噛む力を鍛えるとどこが見た目として変わるのか？

咬筋ですね！

画像のように咬筋は見た目を変えます。

歯軋りや食いしばりをよくする人は咬筋が発達するため角ばったような顎になります。

そこでボツリヌスを咬筋に作用させると筋肉の収縮が弱まり顔がシュッとなります。

プチ整形などとも言われます。

この逆でジャックは咬筋を鍛えてモリモリの顎を手に入れました。

 

ただしこのモリモリの顎、歯軋りや食いしばりが極端に強い人は

歯のダメージが半端ない

インプラントしているならほんと不安

ジャックの新しいチタンの歯の未来は不安しかありません。

 

でもジャックは人の言うこと聞かないからね、

次抜けたら総義歯しかできないよ。

 

ジャックハンマーの治療費はこんな感じでしたが人体の値段について考察した記事も良ければご覧ください

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